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朴葉の飯蒸し

朴の木を庭に植えようか、ずっと企んでいました。
私の尊敬する南恵子先生の、摘み菜のご師匠・平谷けいこ先生にいろんな葉っぱが食べられること、あしらいに使えることを学んで以来、葉っぱで包むこと、特にこの朴葉の虜になりました。
「ホオ」とはもともと「包」を意味し、大きな葉で食べ物などを包むことに由来しているそうです。
朴の葉は小さいもので20センチ、大きなもので50センチほどあり、古代より食べ物を包むほか、うつわとしても使われていたそう。
これはうつわに携わるものとして仲良くなっておきたいモノの一つだろうと思い、でも身近にはないのでお取り寄せをしました。
いろいろ包んで蒸してみると。
なんとまあ、美味しいこと。
朴葉はあちこちの郷土料理にも使われていて、今でも一番身近なのが飛騨地方の朴葉味噌でしょうか。
乾燥した葉っぱを火であぶりながら味噌や野菜などをいただくお料理。
いわば、香りも楽しめるアルミホイルのような使い方でしょうか。
それも古代の人々の知恵で素晴らしいですね。
でも、私はもっぱら生の葉派。生の朴葉で食べ物を包み熱を加えると、なんとも甘くいい香りでとっても美味しくなるのです。
どうしても、毎日のように朴葉のお料理がしたいと思い、いっそのこと庭に植えてしまおうかと思うように。
でも、調べてみると、なんと樹高15メートルから30メートル、幹の太さも100センチから150センチになるのだそう!
こりゃいかん!
いくら庭が山に面しているって言っても、そりゃあやりすぎ。
ジャングルのようになってしまいます。
なので庭に植樹はあきらめて、せめてしょっちゅう取りに行けるところに朴の木を見つけようと、山や森を探して数か月。
見つけるも背が高すぎて、高枝切りばさみ必須なところばかり。
しかも斜面にあることが多く、高枝切りばさみで切ってる最中に崖から転落も想像つくような場所ばかり。
やはりお取り寄せがいいのかと諦めかけていたころ、ついに発見!手の届くところにありました。
よく通る滋賀県の山道に数か所、手の届く朴の木を見つけて「あったー!」
崖から落ちる心配もなく、高枝切りばさみも必要なく♡ルンルンホクホクで数枚いただいて帰ってきました。

さっそく念願の天然朴の葉で黒豆の飯蒸しを♪
うーん♡
やっぱりいい香りで美味しい!
アールグレイティーのような香りが、蒸すとふんわりと際立って、もち米と黒豆もふっくら。
身近に朴の木がある方が羨ましいなぁなんて考えながら。
でも私も車でびゅいーんと行けば何とか手に入るのをみつけたのでまあよし♪
古に思いを馳せていただきます。

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